ナショナルミニマムについてポストしたことがあります。
再度、説明します。
日本のどこに住んでいても、国民である限り、全ての人が受けることが出来る最低限の国が保障する公共サービスのことです。
郵便が一番いい例でした。
公共交通もそうでした。
2001年(平成13年)に小泉純一郎が総理大臣になって聖域なき構造改革を打ち出しました。
平成19年小泉改革の時に郵政が民営化され郵便がナショナルミニマムから外されました。
小泉純一郎は欧米の金融資本主義者などで構成された新自由主義勢力の手先でした。
竹中平蔵は彼らのエージェントとして小泉純一郎の手下として日本をめちゃくちゃにした第一級戦犯です。
規制緩和を言い出したのはレーガン大統領です。
当時の規制緩和は民営化とイコールでした。
空港の管制官のストライキでアメリカの交通がマヒ状態になった時、当時の管制官は公務員でしたので、彼らを首にして民間人にしたのが規制緩和の始まりでした。
民営化は英国のサッチャーが赤字でどうしようもない国営企業を民営化したのが始まりでした。
ともに1980年代のことです。
日本は労働組合で立ち行かなくなった国鉄を分割民営化して最悪の状態を改善しました。
民営化は悪くなかったですが、分割に合理的な理由は全くありませんでした。
1987年のことです。但し、株式を民間に売却した完全民営化は2002年です。
平成12〜14年に陸海の交通が規制緩和されました。
新自由主義経済論理、市場原理主義の考え方に則って、需給調整と内部補助よってナショナルミニマムを維持するために、政府が関与することが廃止されました。
それから、約20数年、完全にナショナルミニマムの思想はこの国から消え去りました。
公共交通なる言葉だけは残っていますが。
規制緩和や構造改革なる言葉遊びが好きな人が多いです。
構造改革前と後、一長一短です。
でもこれだけは、理解しておいて下さい。
市場原理主義や新自由主義では弱者はさらに弱く、強者はさらに強くなり富む。
富が偏在し、情報も操作され、技術も富者によって独占される。
一部の強者によって富は独占され、そうで無いものは家畜のように飼われる。
これがダボス会議がいうステーキホルダー資本主義であり、岸田さんが言った新しい資本主義の本質です。
ベーシックインカムも財政省が国民から富を絞り取って権力として配るシステムも資本主義ではなく新しい共産主義なのです。
福祉と社会保障は違うものです。
ナショナルミニマムは福祉みたいなものです。
自助心を前提とした社会や真の弱者のみを社会で守るという思想がなければ、健全な資本主義は維持出来ません。
大多数が国家が何かしてくれることを前提で考える社会は共産主義社会でしかありません。
資本主義による弊害をカバーしない社会は、自助ではどうにもならなくなり、多くの人が世の中のせいにして、国家に何かを求めることが当然だと思う。
それは社会の共産化とも言える。
今、地方は新自由主義的効率至上論でもっともらしく切り捨てられつつある。
残念なのは、地方の政治家に危機感がなく、財務官僚など官僚に媚を売って、逆に地方を切り捨てる方に与しています。
知事さえも、本当に自分の道府県をなんとかしようと思っている知事は半分もいない。
今の日本は小泉純一郎のような政治家や竹中平蔵のような民間人がウジャウジャいて、行先悲観的です。
ナショナルミニマムについてポストしたことがあります。 再度、説明します。 日本のどこに住んでいても、国民である限り、全ての人が受けることが出来る最低限の国が保障する公共サービスのことです。

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