日本人は議論してコンセンサスを作ることが苦手だから民主主義と呼ぶ政治制度でベターな結論を見出すことが少ない。

日本人は議論してコンセンサスを作ることが苦手だから民主主義と呼ぶ政治制度でベターな結論を見出すことが少ない。
間接民主主義の宿命は多数決。
最近のペーパーテストと同じで二者択一か複数選択かのいずれしかない。
多くの人が民主主義をベストと思っていることも民主主義の欠点を補完して結論を求めようとする姿勢を欠くことになる理由と思う。
最大多数の最大幸福という原理を盲目的に支持したくない。しかし、その反対側の主張の裏にはかなりのケースで大衆蔑視の思想と独裁への危険性を孕んでいるのでやはり多数決社会の現実を是として毎日暮らすしかない。
私は陰謀論者と思っている。
今の世の中は情報社会となり洗脳や印象操作がやりやすくなり、その辺のノウハウや技術も長年の研究の成果でかなり進んでいる。
多数決の結果を操作出来る社会になった。見方によれば何者かに私たちは巧妙に操られていると思った方がいいかもしれない。
ファクトチェックなんてその最たるものだ。そういう意味で現実社会では可能な限り違う角度で情報収集してどうバランスを取って物事を決めて行くかがたいせつだ。しかしこれが難しい。
ポピュリズムと言って相手をたたく今のマスコミはある意味彼らの方がポピュリズムを煽るオポチュニストだと私は思う。マスコミに出てお金を稼いでいる有名な方々の方にポピュリストが多い。
正義とか正解とか公正とかが絶対的に存在すると思わないように私はしている。正義ではなく大義、正解ではなくベターな解決方法のコンセンサス、存在しない絶対的な公正でなく客観性とバランス。こんな感じで私は物事を判断する。

鹿児島の郷中教育には「議を言うな」という教えがあった。近年解釈が間違っているが「議を言うな」は文句を言うなではない。徹底的に議論してして結論が得られたらそれ以降は異を唱えるなという意味である。
昔の鹿児島は議論して結論を得ることが尊重されていた。
議論しない方が都合の良い人達もいることを意識して鹿児島に住む人は大いに議論して欲しい。

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