鹿児島ネタです。 馬毛島関連で面白い話を一つ。 馬毛島に建設されている港湾施設は実は使いものになりません。

鹿児島ネタです。
馬毛島関連で面白い話を一つ。
馬毛島に建設されている港湾施設は実は使いものになりません。3年工事期間を延ばしましたがそれでも完成するかどうか危ういです。
アメリカとの約束をまた破ることになるでしょう。
馬毛島は外海にある島です。しかも大隈海峡はとても荒れる海域です。
そこに仮設で作られている桟橋には防波堤がありません。
だから、まともに荷揚げが出来る日は限られています。要は使えないのです。
それ以上に人間を運ぶ設営が全くなっていません。
馬毛島にあった葉山港という漁港を改良整備してその港に漁業権絡みの漁船と用地提供者の立石さんの設立した太陽という会社の小さな船で西之表港から何十人づつ運んでいます。
大隈海峡は荒れる海域ですから酷い時はそんな小さな船では3日4日運航不可になります。
人も資材もまともに運べない状態でした。だから工事は計画通り行きませんでした。
表向きはこの2年間さも工事が進んでいるように公には世間を欺いて来ています。 公式発表では多い時で4000人の工事関係者が馬毛島に住んで工事をする計画になっています。
同時期に種子島に2000人の工事関係者が住むことになっています。
まず無人島に4000人の人が住むインフラが簡単に建設できると思いますか?
水は?汚水処理は?ゴミは?
種子島側も14000人の島民の島に2000人(7%)の人口がいきなり増えてインフラ他で島民に迷惑をかけないで対応出来ると思いますか?
だからインパール作戦以下だと思うのです。 種子島と馬毛島との人流、物流のために国は300億円×2の600億円の予算をつけています。
しかしながら、鹿児島、種子島間の物流、人流は既存のサービスにただ乗りです。 幸いジェットホイルがあるのでその程度の人流増加は対応出来ますが物流は無理です。
我が社が先読みして一隻中古の貨物フェリーを用意しましたが本来の種子島航路を走っている3隻の船プラス1隻では最盛期には対応出来ないことは明白です。
それに加えて離島航路は船員の確保も困難な状況です。
工事に直接関係する人流物流には600億円も国費を使い、地元には一銭も使わずに1兆円以上の航空自衛隊基地を建設するのを黙って見過ごす訳にはいきません。
「東京の利権システム内だけで富を簒奪するな。1円でも多く地元に落とせ。」と言いたい。 皮肉なもので工事が本格的に進んでいないのでなんとか鹿児島種子島間の輸送に支障はないです。
お笑いにもならない話を追加します。
4000人が馬毛島に住んだら働き方改革以降週休2日は休みを与えないといけません。
これは30日で10日お休みになることとなります。
4000人をベースにこれを計算すると毎日1000人強の人間が休みになります。その人間が休みの日も馬毛島にいる前提にはなりません。
つまり毎日1000人の人間が馬毛島から出ないといけないのです。
種子島にはその時点で2000人の人が住んでいますから1000人はそのまま島外に出ないといけません。
鹿島建設からは毎日種子島鹿児島間で1000の人を輸送して欲しいと頼まれています。
その程度はジェットホイルを増便すれば出来ますが、馬毛島種子島間で毎日1000人の人間を運ぶことは不可能に思えます。
その点を鹿島建設に聞いても当然返事出来ません。
防衛省はどう思ってあるのかと問い詰めてもフムフム言って答えません。
官僚制の無謬性の罠の典型的な悪例です。
戦前の大日本帝国陸海軍はこんな感じで英米と戦争をしたのだろうと思ってしまいます。
兵站を考えないで現地調達などという非常識なインパール作戦で多くの日本の兵隊が餓死したのです。
大日本帝国の軍人は多くが軍人というより官僚だったと思ってしまいます。
そこには戦略家も将軍と称する軍隊を指揮する人もいなかったのかと思います。
大本営が現場のことを分からず不合理なかつ理不尽な命令を現地司令官に押し付けて間違った作戦で多くの日本の兵隊が犬死にしたのではと思ってしまいます。

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